相談データ・分析

平成23年度 上半期消費生活相談概要

2011年12月20日

平成23年度 上半期 消費生活相談概要がまとまりました

 当センターは、市民のみなさんの安全で快適な暮らしを実現するための拠点施設として、消費生活相談・消費生活情報の提供などを行っています。 平成23年度上半期の消費生活相談概要がまとまりましたので、お知らせします。
 相談は12,567件寄せられ、前年同期より848件(7.2%)増加となりました(表1参 照)。
 相談内容で分類すると、第1位「デジタルコンテンツ」、第2位「不動産貸借」、第3位「工事・建築」でした。また、「ファンド型投資商品」の相談が急増し、287件で第5位となりました。

※「ファンド型投資商品」・・・消費者からお金を集めて投資を行い、利益を分配する仕組みのこと

 

「ファンド型投資商品」等金融関連のトラブル増加

 「二次被害」が急増(表3、表5参照)「ファンド型投資商品」が前年同期の4倍、「公社債」が2倍になるなど、金融関連のトラブルが増加しています。特に、過去に被害に遭った人を狙い「被害を取り戻す」といって勧誘し、新たな契約をさせる「二次被害」の相談が急増しています。業者の手口も更に巧妙化しており、複数の業者(人物)が共謀して購入させる「劇場型」や、特定の人しか買えないので立て替えて購入して欲しいとせまる「代理購入型」のパターンが多くみられます。
 また、「ファンド型投資商品」では、「二酸化炭素排出権取引」「鉱物採掘権」「水資源開発への投資」に関するものが多く寄せられるとともに、「安愚楽牧場」に関する相談(118件)が多数寄せられたことも急増の要因となっています。

 

「金の値上がりで高く売れる」 「貴金属の買い取り」トラブル 前年同期の5倍! (表7(1)参照)

 前年度下半期に急増した「貴金属の買い取り」に関する相談は、47件寄せられ、前年同期(9件) の5倍となりました。相談内容は「業者のいう金額より安く買い取られていた」「断ってもなかなか帰ってくれない」「しつこく何度も訪問してくる」など、強引な販売方法に対する苦情が多く見受けられ ました。

 

旧「茶のしずく」の長期使用で小麦アレルギー発症(表 7(2)参照)

 小麦加水分解物を含有する旧「茶のしずく」の相談は、今年度に入り22件寄せられました。長期使用によって小麦アレルギーを発症し、「アレルギー症状で倒れた」「救急搬送されて入院した」という重篤な事例もありました。

 

震災関連の相談451件 相談内容に変化 「放射能」と食品の安全性を危惧(表8参照)

 震災関連の相談は451件で、3月分と合わせると726件寄せられました。震災直後は「計画停電」「食品・ガソリン等の品不足」「キャンセル料」などの相談が大半を占めていましたが、その後、 原発事故により流出した放射能による「食品の安全性」や「放射線量測定器」に関する相談が寄せられています。

 

【お問い合わせ先】
横浜市消費生活総合センター 所長 小守 英治

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