計量リポート

第1回 計量リポート「タクシーメーター」

平成25年度

私たちの日常生活にかかせない「はかる」ということをクローズアップしてお届けします。
普段なにげなく使用している「はかる」ということ。生活で欠かせないものと言えば、電気・ガス・水道のメーターが思い浮かぶことでしょう。これらには、各家庭ごとにメーターがついていて、使用量や料金の算出基準となる大切な計量器です

神奈川県産業技術センター計量検定所

今回は、街で見かけるタクシーの料金メーターについて、神奈川県産業技術センター計量検定所(横浜市神奈川区浦島丘)で行っている検査の様子をリポートします。


計量検定所では、横浜、横須賀、平塚、小田原の4か所でタクシーメーターの検査を行っています。神奈川県内には約15,000台ものタクシーが登録されていて、この4か所で、すべての検査を行っています。
この日も、たくさんのタクシーが検査に来ていました。

タクシーメーター

タクシーメーターは、計量法という法律で年1回、メーターが正しく作動しているかを確認する検査が義務付けられています。
検査の方法は、「タクシーメーター装置検査用基準器」という基準のローラーにタクシーの駆動輪を乗せ、走行している時の状態にして、適正な距離で料金が加算されるかを検査しています。

合格シールを貼ったタクシーメーター

検査に合格すると、合格シールが貼られます。さらに、メーターを後で不正な操作ができないように封印します。
このようにして、安心してタクシーを利用することができるようになっています。
今回は、タクシーメーターを紹介しましたが、他にも肉や魚などの食料品を計量する「はかり」や薬の調剤に使用する「はかり」など、“はかる”という行為は、私たちのくらしと密接な関わりをもっています。
正しい計量は、取引や証明、健康管理などのために大切な役割を果たしています。そのため、計量法で計量の基準を定めたり、「はかり」の精度を確認するための定期検査などがあります。


今後のリポートでは、正しい計量の確保をクローズアップして紹介していきますのでお楽しみに!

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